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2006年09月29日

次のステージへ

2006年のTGSが終わった。
もちろん、ぼくにとっての今年のTGSは、『MI』のアーケード版に関して大々的に発表する最初の場だった。AMショーはあくまで他社のブースを借りての発表だったし、やはり自社のステージで発表できてこそ――と思っていたのである。

アーケード版が来年のいつ頃アーケードシーンに登場するのか、それはぼくにも判らない。
ただ、せっかく発表したのだから、話題が途切れたりしないように、これからも定期的に『MI』に関する書き込みを続けていこうと思う。

2006年09月23日

2日目

偉い人のお言葉によれば、TGSはビジネスデイよりも2日目以降の一般公開日のほうが重要なのだそうだ。
確かにビジネスデイにはマスコミ向けのプレスカンファレンス以外何もイベントがないし、実際にゲームを買ってくれる一般ユーザーが数多く来場するのもこの土日だ。ユーザー相手のアピールという意味では、やはり2日目、3日目が重要なのだろう。

2日目のこの日、ぼくの出番はアルバ&ソワレトークショウとKDDIのオンラインゲーム大会。
アルソワ役の佐藤さん、服巻さんとごいっしょするのはこれで3度目だ。
きょうのトークショウの時にもちらりと触れたが、最近はもう、アルバやソワレのセリフを書く時には、ぼくの頭の中にはおふたりの声が自然と聞こえてくるようになっている。芝居などでいう当て書きというのとはやや違うが、アルバもソワレもまずあの声ありき、という感じだ。

当て書きといえば、今回の生アフレコに登場したシャーリィというキャラクターは、ブルー・マリーやキング役でお馴染みの生駒治美さんが演じてくださるということを最初から意識して書いている。
実をいえば、脚本の依頼があった当初から、メインとなるアルバ佐藤&ソワレ服巻以外の出演者は、当日のネオジオステーションに出演する生駒さん&モンスター前塚さん&MCの小山田里奈さんのお三方と決まっていた。要するに、アルソワ以外は、このお三方の声に合わせたキャラを用意してほしいということだったのである。
とはいうものの、お三方の声に合わせて無理矢理キャラをひねり出すというのはしたくないので、サイドストーリーでもたびたび登場しているお調子者のノエル役を前塚さんに、健気な少女のアン役を小山田さんにお願いし、生駒さんには今回初登場となるシャーリィ役をやっていただいた。
少し低めで艶のある生駒さんの声と演技は、キングやマリーよりもさらにおねえさんのシャーリィにはよく似合っていたと思う。

今回のストーリーは、完全に今年のショウのために用意したもので、たぶん2度と演じられることはない。
ただ、個人的には、来場できなかったファンのかたがたのために、このエピソードの中身をもう少しふくらませて、サイドストーリーのひとつとして発表できたらいいと思っている。
SNKのほうから了解を受けているわけではないので、今のところは本当にぼくの個人的な考えなのだが。

2006年09月20日

『MI』じゃないけど

コスプレの人ががんばっている「ネオジオステーション」のほうで、『餓狼』シリーズ15周年記念ムービーの話題がアップされた。以前ぼくが、このあたりの記事で触れた『MI2』と少しズレた仕事というのは、実はこのムービーの仕事のことである。

このムービーがどういうものであるかを説明する時に、ファンのみなさんにもっともイメージしてもらいやすいのは、おそらく、『'98RE‐BOUT』に収録されていた『KOF』10周年記念ムービーだろう。京と庵が「オロチ編」を、K'とクーラが「ネスツ編」のストーリーの流れを語るというアレだ。仕事の依頼もまさに「ああいう感じで!」だった。
今回のムービーも、ゲーム中の映像とナレーション、キャラ同士の会話で、初代『餓狼』から『MOW』までのストーリーの流れを語るものになっている。アフレコがおこなわれたのはつい先週、12日と14日のことで、TGS当日までに映像が完成するのかどうかドキドキものなのだが、(株)ハピネットのスタッフ勢も、『餓狼』やNEO-GEOに対してかなりディープな愛を持っているかたがたばかりなので、きっと間に合わせてくれると信じている(プレッシャー?)。

TGSの期間中、おそらくSNKブースでは、この映像がヘビーローテーションでかかっていると思うので、ご来場の折には、ぜひ足を止めてご覧いただきたい。

……といっても、20分間の立ち見はキツいかもしれないが。

2006年09月14日

AMショー開催

きょうから第44回アミューズメントマシンショー、いわゆるAMショーが開催されている。
以前のSNKにとっては、ある意味ではTGS以上に重要な新作発表の大きな舞台だったのだが、NEO‐GEOというプラットフォームが終焉してからはめっきりアーケードの新作のリリースも減り、個人的に一抹のさびしさを感じていた。

だが、今年は違う。
ゲーム系のニュースサイトや大型掲示板などでも既報の通り、今回のAMショーには、SNKからアーケード用の新作が3タイトルも出品されている。

『THE KING OF FIGHTERS XII』
『KOF MAXIMUM IMPACT regulation A』
『サムライスピリッツ閃』

いずれも、「そのうち出るんじゃないの?」とみなさんが思っていたに違いないタイトルではないかと思うが、それをこの時期に一気に発表してしまうのが今のSNK。
『XII』については、今後『MI』とうまく連動させてプロモーションを打っていこうということで、ぼくもすでにこの時『XII』のスタッフのかたがたと対面し、いろいろと話し合いをさせてもらっていた。アッシュの『MI』参戦に正式にGOサインが出たのも、確かこの前後だったと思う。

そして、その『MI』シリーズの続編が、ようやく今回、『KOF MI regulation A』として発表できることとなった。
今のところの目玉は、もちろん満を持してのアッシュ・クリムゾン参戦である。これによって『MIA』には、アルバ&ソワレに京(&庵)、K’、そしてアッシュと、歴代の主人公がすべて揃ったことになる。とてもゴージャス。
ちなみに、ポリゴンになってもアッシュのキモさはまったく中和されていない。今ぼくの手もとにある開発途中のサンプルで見るかぎり、3D化によってむしろキモさは増しているといってもいいかもしれない。とてもゴージャスなキモさ加減である
キモいアッシュが好きなファンのかたがたはどうかご安心を。

この『MIA』については、おそらく来週のTGSでも何かしらの形で触れられることになると思うので、かさねがさねではあるが、興味のあるかたはぜひご来場いただきたい。

2006年09月11日

あと10日

今年のTGSまであと10日あまりとなった。
公式サイトの「ネオジオステーション」のほうでは、コスプレの人が定期的にSNKブースに関する情報を発信してくれている。
なので、先日リリースのあった『MI2』の生アフレコについて、ぼくも少し。

もともとこの企画は、佐藤さん&服巻さんのトークショウのコーナーのひとつとしてやってみたいということで、お盆がすぎた頃に抹茶の人から依頼があったものだ。
トークショウの一部なので、その時はてっきり、原宿でのイベントの時のような、トークショウ前におふたりが面白いことをしゃべる、みたいなものだと思っていたのだが、コスプレの人と詳しい話に入ってみると、ああいう軽いものではなく、公式サイトでやっているサイドストーリーのようなものを書いてくれというお達しだった。
『MI』のストーリー面に関しては、全面的にぼくが受け持つことになっているので、やるのはかまわないのだが、ただ、その時、
「そんなネタが簡単に思いつくなら、アフレコに使わないで普通に短編小説にして、公式サイトにアップして、ほかのストーリーと合わせてある程度たまったところで、F氏のイラストつけてビジュアルブックとして発売したほうがファンは喜ぶんじゃないの?」
と思ったのは秘密だ。

それはともかく、「サイドストーリー的なものを」という指示がある以上、公式サイトで一番最初に公開した『サンズ・オブ・フェイト』や、少し前に公開した『アルバとソワレ』のような、彼らのギャングとしての日常を描いたものをご所望なのだと思ったので、そういうものを書いてみた。
ぼくがつけた仮タイトルは『カサブランカ』。
『MI2』の続編に深くかかわってくるようなエピソードではないが、ふたりの周辺の人間関係を描いていく上では、それなりに重要なキャラクターが登場するエピソードである。

2006年09月04日

ひさびさに

このところイベントに関連した話題が続いていたので、少し裏話的なものを。

先日公式サイトのほうで公開されたサイドストーリーは、クラーク、レオナ、フィオという変則的な怒チームを主人公に持ってきたものだ。
いかにフィオが『メタスラ』から『KOF』に特別参戦してきたからといって、ストーリー上、いきなり彼女をハイデルンの傭兵部隊の一員にするのはいささか乱暴だと思ったので、あくまでフィオは連合軍(どこの連合軍かは不明だが)の情報部特殊部隊〈スパローズ〉の所属のまま、オブザーバーとしてハイデルンたちの作戦に協力することになった――ということにしてある。

一方、〈アデス〉の拠点のひとつ、通称グランド・モスクへと潜入した彼らの前に現れるのは、文中の描写で何となくお判りのかたもおられるかもしれないが、いわゆるアナザー半蔵である。ただし、設定上では、〈アデス〉によって開発されたロボット兵士「タイプN2」ということになっている。

実は、もともと半蔵に関しては、F氏のほうから、「アナザーモデルのほうをロボっぽくして、〈アデス〉の戦闘員として使おう」というような提案があった。ストーリーの上では、「タイプN」であるナガセがまずありきで、彼女が収集した戦闘データをフィードバックさせて開発されたのが「タイプN2」ということになる。
いわばナガセは、あの虫みたいなロボを量産するために先行して作られた、人間ベースの“試作機”なのである(もちろん、だからといってナガセの性能が決して低いわけではないことは、ストーリーモードをクリアすればお判りいただけるだろうが)。

ちなみに、「半蔵によく似た技を使う女キャラ」というコンセプトの新キャラが現在のナガセにかたまる前、真っ先にぼくが提案したのは、不知火流と極限流をライバル視する如月流のくのいちだった。
しかし、今考えてみると、モズ落としと天魔落としは似ているようで似ていない。

それはともかく、すでに完成してあちらに渡しているサイドストーリーは、まだストックが2本ほどある。これまでのペースで考えると月イチくらいで公開していくようだから、次回のアップは9月下旬、もしくは10月上旬ということになるのだろうか。
次のエピソードでどんなキャラクターが登場してくるか――乞うご期待だし