« Art of Fight! | メイン | 彼女も永遠に女子高生 »

続・便利な職業

戦車に対して接近戦を挑む(らしい)バンダナ男と、敵兵を投げていれば戦車砲を食らっても死なない(らしい)グラサン男の話。

ラルフ・ジョーンズとクラーク・スティル――彼らが怒チームと呼ばれているのは、ラルフとクラークがもともと『怒』シリーズと呼ばれる作品群の主人公キャラだったからだ。
ループレバーという特殊なコンパネを採用した『怒』シリーズは大ヒットを記録し、旧SNKに最初の自社ビルをもたらしたとかいう噂をよく聞く。ビルうんぬんはともかく、大ヒットしたのは本当のことで、SNKの歴代人気キャラ大集合! という『KOF』の当初のコンセプトにしたがえば、彼らはまさしく選ばれて当然のキャラといえる。

本来の『怒』シリーズでも、ラルフとクラークはバンダナの色以外に相違点のない完全なコンパチであり、新しく対戦格闘ゲームの登場キャラとして書き起こすのにもいろいろと都合がよかったのに違いない。『MI2』ではもはや体格が似ていること以外に共通点など見出せなくなったラルクラも、かつては首から上とカラーリングが違うだけで、通常技どころか必殺技までそっくりという、秦兄弟も真っ青なコンパチぶりを発揮していた時代があったのだ。

かようなコンパチキャラ出身のラルフとクラークは、チームメイトに多少の変更はあるものの、第1作目から1回も欠かさず参戦を続けている。アンディやロバート、舞やキングといった主役級のキャラがたびたび欠場を余儀なくされる中、なぜこのふたりが皆勤でい続けられるのか?
もちろんラルクラ自身に人気があるのはもちろんだが、ひとつには、“傭兵部隊”という非常に使いやすい職業のせいもあるのではないか、とぼくは思っている。実際、『MI2』のデモを考えていても、このふたりは使いやすかった。

ストーリー上、KOFというのは世界最高峰の格闘技トーナメントということになっているから、参戦してくるのは基本的に格闘家ばかりだ。だが、その裏で進行している陰謀はつねに世界規模のもので、本来なら一格闘家がしゃしゃり出ていってどうこうするような問題ではない(約1名、しゃしゃり出ていってでも悪をどうこうしそうな格闘家がいるにはいるが)。

むしろほとんどの格闘家は、純粋に大会に参加しただけで、自分の意志とは無関係に陰謀に巻き込まれている。当然、行きがかりでラスボスを倒しはしても、さまざまな謎に挑んでくれたりはしない。
しかしその点、巨悪を叩き潰そうと積極的に行動してくれるキャラクターがいると、ストーリーを進めやすくてとても助かる。そういう意味では、以前触れたセスをはじめとするエージェントチームも似たようなものだ。

『MI2』のラルフとクラークも、任務の一環としてKOFに参戦してくる。
具体的には……まあ、ここでは触れずにおくが、もしかすると、ストーリー的にアニメ版と一番クロスオーバーしているのは、K’たちとこの怒チームの面々かもしれない。