Art of Fight!
極限流のお話。
『龍虎の拳』――といっても、ここ数年の間にKOFをやり始めた人には馴染みがないはずだ。ひょっとしたら、リョウやユリたちが龍虎チームと呼ばれている理由すら知らないファンも、すでにいるのかもしれない。
『龍虎』シリーズ最後の『外伝』が発売されて、今年でちょうど10年になる。
つまり、KOFがオロチ編での最盛期を迎えていた’97年には、すでに『龍虎』シリーズは新作が発表されなくなっていた。だから、リアルタイムで『龍虎』をプレイしたことのない一部のファンが、リョウたちがKOFのオリジナルのキャラだと誤解してしまうのも、ある意味では仕方のないことといえる。
しかし、リョウとユリはれっきとした『龍虎』シリーズのキャラであって、KOFシリーズのギャグメーカーではない。どうしてもメインストーリーに絡むことができず、ついついコミカルな役どころに収まってしまう傾向があるが、本来のリョウたちは、もっとシリアスなキャラだ。
――という理由で、KOFでのリョウたちを認めたくないというファンは少なくないと思う。
その気持ちはぼくにも判る。
しかし、本来の彼らがどうであれ、KOFで10年以上、彼らはあの芸風(?)でつらぬいてきてしまっている。それを『MI』シリーズでいきなり本来の姿に戻すのは、いささかドラスティックにすぎるのではないか? そんなことをしたら、それこそ初代『龍虎』を知らない世代に、「ユリちゃんが別のキャラになっちゃった!」と思われるだけなのではないか。
これはあくまで個人的な感想なのだが、リアル頭身のポリゴンモデルが演技する『MI』シリーズには、これまでのKOFで極限流の面々が見せてきたコミカルな演技というものが、今ひとつ似合わないような気がしている。
KOFでの極限流のイメージを継承していくべきなのか、それとも彼らが本来持っていたシリアスな方向に戻していくべきなのか――ファンはどちらを望んでいるのだろうか。できれば、『MI2』のユーザーアンケートなどで、そのあたりの判断基準となるデータが得られると助かるのだが。
まあ、それはさておき、今回のユリちゃんは非常に可愛いと思う。
前作のモデルとは驚くほどに別人だ。